導入事例③ 横浜市シルバー人材センター
大規模スマホ講演会兼説明会コース実施について
横浜市が「横浜DX戦略」を掲げたことをきっかけに、高齢者へのデジタルデバイド解消の機会として就業時にも活用できる「インターネットの使い方」や「地図アプリの使い方」を講演会形式で実施しました。
※本事例は、月刊シルバー人材センター2024年2月号(P36のセンターだより)に掲載されました。
※参加者の様子が2024年2月17日(土)13:30~のフジテレビ(番組名:チャンハウス)で放送されました。
- 実施期間
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2023年8月〜2024年3月
- 実施回数
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計37回
- 実施場所
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市内公会堂
- 対象者
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会員および市民 ※受講料無料
- 受講者数
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4,125名
- 実施内容
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①インターネットをつかってみよう
・Googleレンズの利用方法
・音声検索の利用方法
②地図アプリをつかってみよう
・目的地検索
・経路検索
・ストリートビューの利用方法
担当者インタビュー
公益財団法人横浜シルバー人材センター
本部総務課事業企画担当
綾部 清登様
講習会の概要を教えてください。
受講者のレベルに合わせ、入門・中級・上級を分けて支援を行います。
一番需要が高いと思われる「中級者向け」は、横浜市内の各区公会堂で定員200名の大規模講習会を令和5年8月から翌年3月まで37回実施します。講演会の講師はスマートフォン講習において豊富な経験を持つ、コネクシオ株式会社に委託しました。コネクシオ株式会社は、数十名の小~中規模の講習を主にしておりますが、本事業に際して打ち合わせを重ね、100名以上の規模でも高い満足度を得られる講習内容を作成頂きました。
大規模講習会に参加いただいた市民の方の反応はいかがでしたか?
令和5年10月末日までに市内の各公会堂で15回開催し、延べ約2,000人を動員しました。
11月以降も1会場当たり平均150名の受講希望があり、多くの反響を頂いています。参加された市民のみなさまからは無料かつ最寄りの公会堂で受講できる機会が複数あるため、非常に参加しやすいとの声を頂いています。
反面、大規模対応のために初心者に合わせた内容となっているため、専門的な内容の解消につながる質疑応答の時間を設けるなどの対応も必要だと感じます。
今後の課題と展望を教えてください。
本講習会を通じてデジタル化に一歩を踏み出した市民と会員の方へ、継続して技能講習の機会を提供し続けることが課題であり目標です。
来年度以降は上級講習として就業で活用できる具体的な技能講習を実施予定です。また、受講者から講習会の講師となれる人材を見出し、継続的に講習会を実施できる仕組みを作っていきたいと考えています。
最後に、この事業を通じて感じたことを教えてください。
当日の手配だけでなく、事前の予約集計、在庫管理など対応することは多岐にわたりとても大変ですが、多くの市民のみなさまの不安解消とあわせて、直にふれあい活きた意見交換が出来るセンター事業としても非常に有意義な場であると感じています。