導入事例④ 福島県伊達市

2023年度取り組みについて

高齢者やスマホ操作の不慣れな方を対象に便利なアプリを楽しみながらスキルアップに繋がる講習会を開催しました。
また気軽にスマホ操作を相談できるオンラインでの相談窓口を設置し、多くの市民の方にデジタル化の恩恵を享受できるよう複数の会場で実施しました。オンラインでの相談窓口に馴染みのない相談者の方も多くいましたが「自分で操作して疑問解消できるのでとても良かった」等のお声を頂けました。
今後に向けて地域のなかで教える側も教わる側も楽しみながらスマホ操作が習得できることを目的に、伊達市が主催のスマホ教室や相談会等でサポートができる人材を育成し、地域でデジタル活用促進を牽引する人材拡大に向けサポーター育成講座を実施しました。

スマホ講習会

実施期間
対象者
受講人数
実施場所
実施内容
スマホ講習会の様子

オンラインスマホ操作相談コーナー

実施期間
対象者
受講人数
実施場所
実施内容
オンラインスマホ操作相談窓口
オンラインスマホ操作相談の様子
2023年10月31日(火)市長定例会見

デジタル活用サポーター育成講座

実施期間
対象者
受講人数
実施場所
実施内容
スマホサポーター育成研修の様子

担当者インタビュー

福島県伊達市役所
総務部 デジタル変革課DX推進係

主査
瀬戸 隆友様

 


事業実施を計画する際の担当者様の思いを教えてください。

本市はDX推進方針に基づき様々なDXの取組を進めておりますが、スマホを活用することでより生活が便利になるサービスも提供しています。
スマホは、行政と住民の皆さまを繋ぐために必要な「道具」です。行政がオンライン環境を整えるだけでなく、その道具を使用できる人を育て増やすことで、より一層、住民本位の行政サービスの向上が図れると思います。そこで、まずはスマホを楽しく使ってもらい、スマホへの抵抗を無くし、スマホがその人の日常の一部になってもらうように心がけました。スマホは特別なものではなく、包丁や自動車と同じような便利な「道具」だと認識していただき、普段の生活でも自然にスマホを利用し、多くの市民の皆さまがデジタルの恩恵を受けられるようになれば嬉しく思います。

参加頂いた住民の声や反応を声を教えてください。

講師の方の声の大きさや話す速さ、説明内容等、全てにおいて好評の声が多く、対象者に寄り添った講義展開ができており、流石はスマホ教室のパイオニアだと思いました。
また、講義中も笑い声が溢れたり、受講者が気軽に質問できたり等、環境面でも満足度が高いものでした。スマホ教室、スマホ相談会ともに、次年度もやってほしい、もっとやってほしい等、喜びの声を多くいただきました。

実施後の効果や感じたことを教えてください。

講座中や後に市の取組を伝える時間を設けられたのも良かったです。スマホを使うことで図書館の本が読めること、窓口に行かなくても各種証明が取れること等、様々な取組の情報を直接伝えることで、各種サービスの利用率向上に繋がると感じました。
また、「教室形式だけではなく、気軽に相談できる場所が欲しい」との声を受けて、オンライン形式によるスマホ相談を実施しました。当初は高齢者がリモート対応できるか不安もありましたが、杞憂でした。席に着くまでは不安げな方もいましたが、いざ席に着くと、普段と変わらない様子で生き生きと相談をされ、悩みを解消しておりました。今後、行政や民間企業等様々な場所でリモート窓口が普及していくと思われますが、その試行にも繋がり、とても有意義なものでした。

課題や今後に向けてのご計画を教えてください。

基本的な講座だけでなく、InstagramをはじめとしたSNSやキャッシュレス決済等、次は新しい分野を学びたいとの声が多く聞かれました。スマホに不慣れな方からもっと学びたい方まで、様々な方が参加できるような教室を幅広く企画・展開したいです。
また、デジタル活用サポーターとの協力や、出前教室形式の講座の展開等により、より地域に密着した取組も進めていきたいです。市民の多様なライフスタイルに寄り添える地域社会の実現を目指して、これからも様々なデジタルデバイド対策を行っていきたいです!